episode#6 「 散歩 」
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先日、冬だというのにとても暖かい昼下がりに、みくにと手をつなぎ二人で散歩しました。
ついこの間、おぼつかない足取りで、お父さんやお母さんの手にすがりながら、
ようやく歩けるようになった、と思っていたのもつかの間、
みくには今や、お父さんの手を振り払い、自分で歩きたい所に行きたいと、
自己主張するまでに自由に歩けるようになりました。
嬉しいような、少し寂しいような、そんな思いで、しかしみくにの手はしっかりとつかみながら、
少し歩いた所にあるスーパーまで、交通量のある通りを歩いていきました。
今年に入ってすぐみくには断乳を決行しました。
今まで教会でもハイハイしていた赤ちゃんのみくにが、ある日の礼拝後に、
立って少しだけ歩いたのを教会の皆さんがとても喜んでくださり拍手喝采してくださいました。
それ以来、この2ヶ月でみくには随分成長したな、と感じました。
思えば、お母さんのお腹の中のイサクも大きくなり、あと4ヶ月もすれば生まれてくるのです。
お姉ちゃんの自覚が出てきたのかな??
それと同時に、1才にしてもう、自我がもうはっきりと出てきて、今までのようにはいきません。
この日も、お父さんが手を離すと、もう全てがもの珍しく、気の向くままテクテクと歩き
まわっていました。僕は、そこは段差があって危ないから、そこはガラスが落ちていて
危ないから、そこは車が出てきて危ないから、そこはバイクが通って危ないから・・・
とみくにの手を強引にでもひっぱり彼女を守り、目的地まで連れていきます。
時にはそれが嫌でみくには、泣いたり、怒ったりします。
時に僕の導く道は間違うこともあるだろうし、それは不完全だったり、自己中心だったり、
みくにのことを一番に考えてのことじゃなかったりするだろうと思います。
それは僕の教育、僕のしつけ、みくにとの関わりの全てにおいて言えることだと、
日々痛感させられています。
でも、天のお父様は、子である私を完全に導いておられるんだな、と思うと
本当に嬉しくなります。
そのむちと杖とで、日々僕を敵から守り、僕を行くべき道へと導いてくださっている。
ある時は、危険な所から連れ戻してくださる。
確かに今までそのようにしてくださったし、またこれからもそうしてくださる。
そして、イエス様ご自身である教会を通して、僕のみならず、みくにも天の父の
完全な導きの中で育てていただいている。これはすごいことだ!と思いました。
肉の父がいかに不完全でも、天の父のなすことは全て完全!!
僕も、いよいよ天のお父さんの力強い御手にへりくだり、ただすがり、しっかりと握り締めて
お父さんが導いてくださる所にこそ行かせてもらいたい。素直に、従順に。
そう思わされました。
「なっ!みくに。」
(サムエル)
“主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。
主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。
主は私のたましいを生き返らせ、御名のために、私を義の道に導かれます。
たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。
あなたが私とともにおられますから。
あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです。 ”
(詩篇23:1〜4)
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