2001年8月8日 最近思うこと
現在、塾で、小学生、中学生、高校生、浪人生を対象に英語と数学(算数)を教えています。
生徒たちと接する中で、最近は子供たちが愛に渇いているんだなと感じます。おとうさんやおかあさんと一緒にゆっくり時間を過ごすことも少なくなってきているからでしょう。
算数に関しては、子供たちが、全員といってもよいぐらい応用問題ができません。日本語がわかっていないのです。ゆっくり読んで考えようともしません。読書をする時間が減り、テレビを見たりゲームをしたりする時間が増えているのも1つの原因でしょう。計算はばっちりできるのに、応用問題になるとまったくお手上げ状態です。活字離れには危機感を覚えます。
おかあさんたちと懇談をしてみると、応用問題のできない子は、やはり読書が嫌いだということがわかりました。そこで、この夏休みには、国語の時間を作ってみました。
国語
国語の教材には、聖書を選びました。子どもバイブルから短いおはなしを読んでいろいろ話し合う予定でした。ところが、子供たちは、何を聞いても「わからん」と答えるのみ。詰め込み教育で、考えるということは学んでいないようです。少しずつ、思ったことを言う練習をしていこうと思っています。
算数
応用問題の苦手な子供たちを集めて、長さの勉強をしました。15cmの定規を使って、実際にいろいろなものの長さを測ってみました。テーブルの長さを測ったときのこと。子供たちは、15cmの定規で4つ分だから、15X4=60と計算していました。教えなくても、ちゃんと掛算を使うことを知っていました。でも、これが活字で書かれた問題だと、まったくできないのです。
今まで、この子に解らせようと四苦八苦していましたが、実生活では、ちゃんとどんなときに掛算を使ったら良いのか、割り算はいつ使うのか理解しているんだとわかって、自分の考え方を改めました。よい点をとらせることに気をとられていたけれど、みんな、生活の中でわかっていくんだ。あせらなくてもよいんだと。子供たちは生活の中で、多少の個人差はあっても、学んでいきます。私はそれを助けてあげればいいんだと、この夏休みの授業で教えられました。
ただ、教えていかなければならないことは、「主を畏れる者になる」ということだけ。