細川ガラシャの足跡
(全7回)



今から約400年前、
戦乱の日本で、
イエス・キリストを熱心に愛し、
全幅の信頼をおいて主に従い通した
1人のクリスチャン女性がいました。


 Eセスペデス神父宛ての手紙

ガラシャが大阪の教会のセスペデス神父(Cespedes, Gregorio de
に宛てた手紙がルイス・フロイスの書簡の中で紹介されています。
当時のガラシャの堅固な信仰が伝わってきます。

「私のことについては、バテレン(宣教師)様がご存知のごとく、
クリスチャンとなりましたのは人に説得されての事ではなく、
ただ全能の主の恩寵により、私自らがそれを見出してのことであります。
たとえ、天が地に落ち、草木が枯れはてても、
私が主から得た信仰は決して変わることはありません。

バテレン様方ご退去の後、私への苦難は絶えたことがありませんが、
何事も主のお助けによりご加護を受けておる次第でございます。

マリアと私は、いかなる迫害が、
越中殿(夫忠興)あるいは関白殿(秀吉)のいずれより来たとしても
既に覚悟を決め、
その機に臨んで主への愛のために、いくらかの苦難を受けることができることを
喜んでいる次第です。

私とともにおります信者は皆信仰が固く、殉教については、もしも重大な意義のある時を見出したならば、皆の者に勧めるつもりでございます。」


(文責)サムエル鳥谷部





参考文献

 「細川ガラシャ〜炎の十字架〜」 さかいともみ著
 「細川ガラシャのすべて」 上総英郎編
(味土野の清流)
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