　　　　　　　　　　　～　金　　魚　～

結婚してから、初めて生きているものを飼いました。

それは“金魚”です。

１０月１日に谷川の流れ祈祷院で行なわれた「仮庵の祭り」で、“金魚すくい”

があったのですが、私たち夫婦はこの時の金魚を１５匹いただき、飼うことに

したのです。

我が家には水槽がなかったので、翌日あわてて水槽を買いに行きました。

「生き物がいるっていいねぇ・・・」と２人で言いながら、ボーッと水槽を

眺めては、ちょっぴりぜいたくなリラックスタイムを過ごしていました。

気がつくと「ただいま～、金魚ちゃん！」と、それぞれが金魚に話しかけている

ではありませんか。もうびっくりしちゃいます。

しかし、そんなかわいい金魚ちゃんが次々と病気で死んでしまったのです。

わずか２週間足らずの同居でしたが、なんだかとってもさびしいものです。

最後の１匹が死んだ時、ちょうど夫婦ゲンカをしていて、腹を立てていた

私は夜の７時３０分からお布団に入っていました。（風邪をひいていたのも

あるのですが・・・）

その布団の中でいろいろ考えました。「サムエルさんにこんなに腹を立てて

いても、もしサムエルさんがいなくなったら寂しいんだろうな・・・。

悲しいんだろうな・・・。神様にあって一心同体とならせていただき、

もう１人は耐えられないんだろうなぁ・・・。」金魚が死んだことにより、

こんなことを思っていました。

そして十分過ぎるほど睡眠をとった翌朝、サムエルさんが謝って

きたのです。神様は私に金魚を通して語ってくださり、サムエルさん

にはまた別の方法を通して語ってくださった、と思いました。

その夜、神様を中心とした夫婦の話し合いが行なわれました。

買って間もない水槽は、からっぽのままです。また金魚を飼おうかな？

なんて思っています。（実は犬も・・・）

（リディヤ）