ここ?どこ?こっち?
ある日のこと、私は台所とリビングを行き来して
いるうちに、近くにあった椅子に足の指を
思いっきりぶつけてしまいました。
「痛ぁーっ!」
私の叫び声を聞いて、リビングでくつろいでいた
主人が「大丈夫か?」と声をかけました。
「うぅ・・・」
私は痛くて身動きできない状態でした。
すると、
「ここ?どこ?こっち?」
主人のそばで遊んでいた唯基が、いつの間にか
私の足元に来ていました。
「右!こっち!こっち!」と私が言うと、
「イエス様、お母さんが足をイタタしました。
どうぞいやしてください。イエス様のお名前に
よってお祈りします。アーメン!」
唯基は自分の小さな手を私が痛がっているところに
置いて、お祈りしてくれました。
「ありがとう。唯基くん、お兄ちゃんになったね。」
「そうやで。唯基くん、お兄ちゃんになったで。」
唯基の小さい手が大きく見えました。
これからたくさんの人のために、もっともっと
祈っていく手になりますように。
(ハンナ)
5代目、今週の作品
「唯基くんとお母さんがアイスクリームを食べている所」
-4代目の恵みシリーズ-
お父さんと唯基