明治41年8月11日。
高知県の医者を営む大宮家に八重子おばあちゃんが11人兄弟(内4人が
女の子)の次女として誕生しました。
日本ではまだキリスト教が珍しい時代にこの大宮家はクリスチャンホーム
(カトリック)でした。明治の中ごろに宣教師を通してキリストに出会いクリス
チャンとなりました。
大宮の両親がどのようにして救われたかについての詳しい経緯は今年94
歳になる八重子おばあちゃんももう覚えていません。しかし、お世話になっ
たその宣教師の方が亡くなられた時、お墓を手配し、手厚く葬ったそうです。
「わたしの弟子だというので、この小さい者たちのひとりに、水一杯でも飲ま
せるなら、まことに、あなたがたに告げます。その人は決して報いに漏れる
ことはありません。」 (マタイの福音書10章42節)
当時、クリスチャンは人々から「耶蘇(やそ)」と呼ばれ蔑視されていました。
今の私たちには想像もできない、いわれのない嫌がらせをされるなど大変な
時代だったことと思います。
そんな中にあって1代目クリスチャンである大宮の両親は、大きな宝を天に
積んだのです。
主はこの神様を信じた1代目を祝福して下さいました。そしてその恵みは聖
書の約束通り4代目の私たちにまで、さらに5代目に当たる息子唯基(ゆいき)
にも流れています。
「わたしを愛し、わたしの命令を守る者には、恵みを千代にまで施すからであ
る。」 (出エジプト記 20章6節)
大宮のお父さんは、八重子おばあちゃんが八つの時に召天しました。
しかし、おばあちゃんはお兄さん夫婦のところで一緒に生活することができ、
どこかへ奉公に出されるようなこともなく守られて、月日が流れました。
曽祖父・母
(大宮家)