ある朝、教室に着き扉を開けると誰もいません。始業のべルが鳴り、
現れたのは先生でした。選択科目の授業であり、かつ少人数のクラスでは
あったものの、私以外の皆が全員休むことはとても珍しいことでした。そ
してマンツーマン(man to man)の授業が始まりました。出欠をとる前
に、先生は突然“I'm a Christian.”とおっしゃいました。
※先生は女性の日本人教師です。
その言葉に仰天し、戸惑っていた私に先生は話を続け、
先生:「15歳の時、救われて洗礼を受け、毎週日曜日礼拝に行きまし
た。教会のハンドベルクワイヤーにも参加し、とても楽しかっ
たです。大学はミッションスクールに入学し、大学内で行われ
ていた礼拝にも出席していました。今はもう行かなくなってし
まったけれど・・・」
イギリスに留学し帰国後、教会に通わなくなったとおっしゃってい
ました。
先生:「昨年のクリスマスGospelコンサートはいかがでした?」
私 :「はい、もう素晴らしかったです。130名以上の方が来られま
した。」
先生:「130名?!まぁ、それはすごいですね。100名以上も来
るとは・・・。」
先生はご自分の学生時代、教会のハンドベルクワイヤーに参加し、コン
サートにも出演なさった経験もあって、非常に驚いておられました。
私 :「卒業後、コンサートを行うときにはぜひお越し下さい。」
先生:「はい、ぜひ誘って下さい。今度はぜひ行きたいわ。」
そして、先生のメールアドレスを教えていただく約束をしました。ちょ
うど話が終わって教科書を開くころ、生徒が一人遅れて入ってきました。
ほんの30分程の時間でしたが、神様が素晴らしい時を与えて下さいま
した。また、プライベートレッスンの中で、先生は私の名前についても尋
ねてこられました。
先生:「“ひかり”は聖書から名づけられたのですか?」
私が「はい」と言うと、先生は創世記1章1〜3節のみことばを何も
見ず、すらすらと朗読されました。私は感動し、『私もこんなふうに、
このみことばを暗唱して、いつも朗読し自分の名前を通して証したい』と
いう思いが与えられました。これからも先生とお話しし、神様の素晴らし
い御業に期待します。
NO.48 マンツーマンでGOD Timing