No. 10 サプリケーション
すべての祈りと願いを用いて、どんなときにも御霊によって祈りなさい。
そのためには絶えず目をさましていて、すべての聖徒のために、
忍耐の限りを尽くし、また祈りなさい。
(エペソ人への手紙6章18節)
Praying always with all prayer and supplication in the Spirit,
being watchful to this end with all perseverance and supplication
for all the saints.
(Ephesians 6:18)
このみことばの英訳(NKJV訳)を見た時、「願い」のところが "supplication"
(サプリケーション)と書いてありました。私は「願い」ということばからは "wish"や
"desire"といった「願望」「要望」というイメージをもっていました。だから上のみことばも
「神様は祈りだけでなく、まだ祈りとして口に出していない心の願いも知っていてくださり、
聞いてくださるんだ!」と思っていました。
確かにそのようなみことばもあります。
主に信頼して善を行なえ。地に住み、誠実を養え。
主をおのれの喜びとせよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる。
(詩篇37篇3節〜4節)
Trust in the Lord, and do good; Dwell in the land, and feed on His faithfulness.
Delight yourself also in the Lord, And He shall give you the desires of your heart.
(Psalm 37:3-4)
しかし、前述のエペソ人への手紙6章のみことばで使われている "supplication"という
ことばは「嘆願」という意味のことばです。
「こうなったらいいな・・・」「こうなりますように・・・」という願望ではなくて、
「何とかして・・・」と熱心に切に願い頼む「願い」だったのです!
使徒パウロは悪魔の策略に対して立ち向かい、邪悪な日に際して対抗できるように、
神の武具をすべて着けるように教え、その締めくくりとしてこのみことばを記しています。
伝道は戦いです。私たちは何とかして、また何としてでも、人々を暗闇の世界から
神様のもとへと導かなければなりません。
そのために、常にすべての祈りと切実なる「嘆願」をもって主の前に祈る者と
ならなければなりません。
何とかして人々を主のもとに導くために、すべての祈りとすべての "supplication"を
もって祈ってまいりましょう!