No. 13 ビー・ヴィジラント
身を慎み、目をさましていなさい。
あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、
食い尽くすべきものを捜し求めながら、歩き回っています。
(ペテロの手紙第一 5章8節)
Be sober, be vigilant;
because your adversary the devil walks about like a roaring lion,
seeking whom he may devour.
(1Peter 5:8)
ペテロの手紙第一の5章8節のみことばを読んだときに、
サタンに対して立ち向かうために神様はなんと言っておられるのか、
もっと知りたいと思い、英語でも開いてみました。
"vigilant"ということば、ご存知でしたか?
このことばには「油断がない」「警戒を怠らない」そして「寝ずに番をする」という
意味があるのです。新改訳聖書では、旧約聖書に2回「寝ずの番」という
ことばが出てきます。
1回は出エジプト記で神様が、イスラエルの人々を
エジプトから連れ出すために「寝ずの番をされた。」
そしてもう1回はエズラ記でイスラエルの人々が神の宮への奉納物としてささげた
銀、金、器類を神の宮に持って行くために量る時に「寝ずの番をして守りなさい。」と
書いてあります。
そして、ここペテロの手紙第一の「目をさましていなさい」("be vigilant")も
「寝ずに番をしなさい」と訳すことができるのです。
ほえたける獅子のように食い尽くすべきものを捜し求め、歩き回るサタンから
身を守るために私たちは「寝ずの番」をして警戒を怠ってはならないのです。
サタンは巧妙かつ狡猾です。
私たちが「今は大丈夫だろう」と油断する隙に入り込んできます。
神様ご自身が私たちを罪の支配から救い出すために「寝ずの番」をされました。
そして御ひとり子なるイエス様のいのちと引き換えに私たちを
救い出してくださいました。
この犠牲のうえに、救われた自分の魂を再びサタンの支配に陥らないように
「寝ずの番」をして守るのは当然です。
私たちはもともと罪人ですから罪の性質をもっています。
サタンの誘惑に陥らないように、足をすくわれないないように、
己が心を見張っていきたいものです。
実際に「寝ずの番」をし続けることはできませんので、
「まどろむこともなく、眠ることもない」主に依り頼みつつ、
力の限り、自分の心を見張っていきたいです。