No.3 テスタメント

英語で「旧約聖書」は"Old Testament"、「新約聖書」は"New Testament"と言います。
「旧約」「新約」の「約」は神様と人との契約を指すもの。そして"Testament"も
同じく神と人との契約を指すことばです。
しかし"Testament"には、ほかにも「証、証拠」、また法律用語として「遺言(書)」という
意味もあります。
「遺言(書)」ってだれの遺言でしょうか?
新約聖書のヘブル人への手紙9章14節〜17節に次のように書かれています。

 
  まして、キリストが傷のないご自身を、とこしえの御霊によって
   神におささげになったその血は、どんなにか私たちの良心をきよめて
   死んだ行ないから離れさせ、生ける神に仕える者とすることでしょう。
   こういうわけで、キリストは新しい契約の仲介者です。
   それは、初めの契約のときの違反を贖うための死が実現したので、
   召された者たちが永遠の資産の約束を受けることができるためなのです。
   遺言には、遺言者の死亡証明が必要です。
   遺言は、人が死んだとき初めて有効になるのであって、
   遺言者が生きている間は、決して効力はありません。

   how much more shall the blood of Christ, who through the eternal Spirit offered
   Himself without spot to God, cleanse your conscience from dead works to serve
   the living God?
   And for this reason He is the Mediator of the new covenant, by means of death,
   for the redemption of the transgressions under the first covenant, that those
   who are called may receive the promise of the eternal inheritance.
   For where there is a testament, there must also of necessity be the death of
   the testator.
   For a testament is in force after men are dead, since it has no power at all
   while the testator lives.

私たちの罪の身代わりとなり十字架にかかって死んでくださり、今はよみがえって
生きておられるイエス・キリストではないでしょうか?

「遺言」といえば「遺すことば」・・・まさに聖書は何千年にもわたって現在に、
そしてまたこれから訪れる未来に神のことばを遺していく書物です。
聖書は神様が人に対して結ばれた契約の書であり、救い主イエス・キリストを証する書、
そして時代を超えて人々にキリストの十字架の贖いを伝える遺言書です。
"Testament"・・・なんとピッタリなことばが選ばれているのでしょうか。
"Testament"・・・このことばに込められている意味をもっと噛みしめ、感謝して
もっともっと聖書を愛し、学んでいきたいです。